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皆さんこんにちは!
リペアセッペの更新担当の中西です!
さて今回のよもやま話では
確認事項
ということで、住宅補修工事における現場で必ず押さえておくべき10の事前確認事項を、実務視点で深く解説します。
住宅補修工事は、新築工事以上に“現場の状況に大きく左右される”特性があります。
「壊してみたら中が腐っていた」
「見積もりと違う工事が発生した」
「近隣からのクレームで工事中断」
こうしたトラブルを防ぐカギは、“事前確認の徹底”にあります。
補修工事では、以下のような“予測不能なリスク”が常につきまといます
現況図面がない/図面と実際が違う
表面の劣化ではなく、下地・構造まで損傷しているケース
水漏れ・シロアリ・カビ・腐食など、開けてみないと分からない問題
既存材料の廃番や色違いなどによる代替選定の難しさ
📌 これらを事前に把握・共有しきれないまま着工すると、手戻り・追加費用・工期遅延・信頼失墜などの大きな問題につながります。
表面だけでなく、下地・構造の確認(床下・天井裏・外壁裏)
劣化原因の特定(水漏れ・結露・構造歪みなど)
サーモカメラやファイバースコープ、含水率計などの診断機器の活用
📷 見た目では判断できない部分を調べることで、施工方針が明確になります。
補修箇所と同じ仕上げ材(外壁材、クロス、床材など)の入手可否
廃番・色違い・ロット違いなどの確認と施主への説明
再利用する場合の強度・美観・経年劣化の有無
🧱 「同じように直す」ことが難しいのが補修工事。材料確認は最重要です。
既存の設計図、構造図、仕上げ表の有無
リフォーム履歴、点検記録、保険申請履歴の確認
設計図と実際の構造が合っているか
📐 図面に頼りすぎず、現地の実測と照らし合わせることが基本です。
補修箇所に電気・ガス・水道・配線が通っていないか確認
スリーブ・分岐・貫通箇所の有無
万が一の断線・破損時の復旧方法の事前検討
💡 特に水回り・天井・壁内部の補修では、思わぬ配管が施工の妨げになることもあります。
材料・機材の搬入ルート(階段/エレベーター/廊下幅など)
作業員の作業スペース(家具・荷物の撤去の有無)
養生範囲・搬入出時間帯の調整(集合住宅は特に注意)
🚧 補修=狭所作業が多いため、事前の動線確保が大きな鍵になります。
騒音・振動・塗料臭などが出る作業の内容と時間帯
集合住宅の場合、管理組合への届け出・承認取得
工事中の車両・資材置き場・立ち入り禁止エリアの確認
📣 クレームを防ぐには、「事前説明と同意取り」が必要不可欠です。
色・質感・デザインのサンプル確認(クロス、フローリング、塗料など)
「どこまで直すか」「どこから新しくするか」の範囲確認
部分補修と全面補修の選択肢を明示し、納得を得る
🎨 完成後の「イメージと違った」は、すべて事前確認で防げます。
工期予定と作業日程のすり合わせ
住みながら工事か、一時退去が必要かの判断
雨天・追加工事・緊急事態による工程変更の可能性共有
📅 “いつからいつまで、何をするのか”を明確に伝えることが、信頼につながります。
当初見積もりと異なる追加費用発生リスク(例:隠れた腐食)
保険対応の範囲/保証制度の説明
見積もりの内訳明示と、契約内容の確認
💰 補修工事は「開けてみないと分からない」リスクが常にあるため、あらかじめ施主に伝えておくべきです。
工事後の点検時期・保証期間・再補修対応範囲の明示
補修箇所以外に影響が出た場合の対応方針
書類・写真による記録の保管と共有
📑 「直して終わり」ではなく、アフターフォローまで計画に含めることが重要です。
補修工事は、新築とは違い「正解がひとつではない工事」です。
だからこそ、
✅ どこを、
✅ どのように、
✅ どこまで直すのか
この3点を事前に確認・記録・共有することで、
トラブルを回避し、安心して工事を進めることができます。
そしてその積み重ねが、
お客様の信頼に変わり、「またお願いしたい」と思っていただける補修工事につながるのです。
住宅補修は、建物の寿命を延ばし、暮らしを快適にするための大切な工事です。
しかしその価値を最大限に発揮するには、
✅ 正確な現地調査
✅ 的確な情報共有
✅ 丁寧な施主対応
✅ 柔軟な工程・見積調整
この4つの「確認力」が不可欠です。
「手直しのない補修工事」=「確認に時間をかけた工事」。
この意識が、現場の品質とお客様の安心を支える礎になります。